慶應義塾大学出身で、俳優・タレントの他にニュース番組やスポーツ特番のキャスターを務め、音楽分野では作詞・作曲も手がける才人として知られる、人気アイドルグループ「嵐」の櫻井翔さん（31歳）が、この度、小説執筆に初挑戦し、その処女作がなんと芥川賞の候補作に選ばれました。
櫻井さんが初執筆した小説の作品名は、『ピンクの花びら』。往年の日活ロマンのタイトルか、フランス書院文庫やマドンナメイト文庫あたりの官能小説を連想してしまいますが、内容も文体も、櫻井さんの人柄を表すように、いたって真面目で誠実なものです。
小説タイトルの『ピンクの花びら』とは、「桜」を意味しています。確かに桜の花は薄いピンク色ですが、桜を「ピンクの花びら」と形容する表現は過去にあまり見当たらず、その「斬新なセンス」が選考委員の評価にもつながりました。
内容は、「少年」の頃からアイドルグループとして活躍する5人のメンバーの苦労と成功への道程、それぞれの心の葛藤、固い絆で結ばれた友情などを描いたもので、自伝的な「私小説」のカテゴリーに入るものです。ピンクの花びら、つまり桜（一重の桜）の花弁は5枚で、この点も5人組の「嵐」を想起させますし、何より、「櫻井翔」の「桜」でもあるのです。
受賞の有無は別にして、今後、小説家・櫻井翔への期待が高まることは間違いありません。因みに第二弾にあたる次回作のタイトルは、『蜜壺ハリケーン』（仮）です。以上の内容はエープリルフールのために創作されたフィクションです。